2008年11月04日

『震災時帰宅支援マップ』を歩いてみたら

 『震災時帰宅支援マップ 京阪神版』震災で交通機関が麻痺したときに家に帰るための地図。
 といっても京阪神に住むすべての人の玄関までの地図というわけでもなく、大阪の中心部から周辺へ延びる主要国道の地図。といってしまえば、道路地図でもいいじゃないかということになるが、そこは歩きやすい工夫がされているわけだ。

 目的地はいくつもあるが、出発地点は梅田と難波。つまりキタとミナミ。
 そのミナミを出発して泉佐野・岸和田方面を目指してみた。国道で言うと26号線。

 といっても震災時でもなんでもないので、ただただ平地を延々と歩くだけなので歩いている様子などおもしろいはずはない。
 ということで、途中、歩きながらふと思ったことをいくつか。

上町断層帯地震


 このコースを実際に歩かなければならないのは、奈良でも京都でも和歌山でも、もちろん神戸でもなく大阪が大地震に襲われたときだろう。
 となると、真っ先に思い出すのは上町断層帯地震。
 実はこの大地震を起こす断層帯は、このコースのすぐ東を走っているのだ。

第1の危機 土


 まずは難波を出発。
 難波の周辺は、オフィスビルがいくつも建っていて、大阪の副都心と言う感じだが、このあたりは上町断層帯地震のときには液状化が激しいところと予想されている。
 となると、ビル倒壊の可能性もあるかもしれない。いきなりピンチだ。

第2の危機 火


 瓦礫の山を越えたと仮定して南を目指す。
 大国町をすぎると急に庶民的になる。ビルも小さくなり、安売りの店が増え、買い物の人通りが多くなる。
 さらに歩いて天下茶屋を過ぎたあたりから、歩いている人を見ていると大阪の下町と言う感じになる。
 ということは、付近は住宅街が多いということになり、地震のときは火災に見舞われることが十分考えられる。
 国道26号は片側2車線。火災時に「防火壁」となってくれるのだろうか。
 第2のピンチだ。

第3の危機 水


 そして住吉公園を越え、大和川。淀川に比べれば川幅は狭いが、奈良盆地に降った雨を大阪湾に流す川なので、小さい川ではない。
 もちろん、このあたりも近くに上町断層がある。これから渡る橋が落ちることもあるかもしれない。
 日本屈指の汚い川といわれる大和川だが、このあたりはおおむね川底が見えるので歩いて渡れそうだ。
 が、腹や胸くらいは川につかりそうだ。となると、携帯など水にぬらしたくないものは注意しなければならないし、阪神淡路大震災のように真冬なら体を濡らしたくない。
 火の次は水によるピンチだ。

大和川

 大和川を渡ると中小の工場街。そして堺のオフィス街。大阪の中心から離れているが、まだまだ上町断層は近くにある。ビルの倒壊と火災は続いているかもしれない。
 上町断層による地震の時には、断層に沿った被害地域の中を延々と歩いていかなければならないのだろうか。

震災時帰宅支援マップを歩いてみたら


 この日は6時間半で23キロを歩いたが、それはビルも倒れてないし家も燃えていないし橋も落ちていない普通の舗装道路を歩いてのことだ。
 江戸時代の街道の宿場は大体15キロごとくらいにあったという。当時の人はだいたい1日30キロペースで歩いたようだが、震災時の道路は一体どれくらいのペースで歩けるのだろうか。
 ただただ歩いているだけだったが、地震の時にはなかなか困難な道になるように思う。
 決してこの地図の出来が悪いわけではないが、いざというときに使うためには、何もないときに実際に歩いて道とその周辺を確認しておくことが必要な気がする。


ラベル:防災
posted by てくてく at 14:02| Comment(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。